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水中の超音波の伝搬速度は空中の約5倍で、毎秒約1500mもの速度で伝わる。このため、画面上にはリアルタイムで水中の様子が伝わるわけだ。 |
●100kHzの魚探では、約38度の円錐系に電波が発信されるので、ボートの真下の直径約2.3mエリア内にある物体から反射される電波をトランスデューサーは感知し、画面に表示するため、実際の画面には水深3mのフラットボトムに高さ約0.5mのストラクチャーまたはブレイクが有るように表示されるはずです。しかし、ボートの進行速度によりますが、実際のストラクチャーは側面が垂直に切り立っているにも関わらず、画面の映像では比較的なだらかな盛り上がりとして表示されてしまいます。
●200kHz(指向角約20度)の魚探では、画面の端にようやくストラクチャーの陰が写りだしているかも知れません。ストラクチャーの側面の角度の映像は100kHzよりは切り立っているでしょう。
●400khz(指向角約10度)の場合は水深3mの単なるフラットボトムとして表示されているハズです。ボートがもう少し前進し、ストラクチャーが指向角の範囲に入れば、画面映像は他の周波数より実物に近い物になるはずです。
●そして、もう一つ重要なポイントは、同じ周波数の魚探を使っていても、ボートの進行速度によって、魚探映像は大きく変わってくると言うことです。 例えば、ボートの位置がもう少し前進し、ストラクチャーの真上まで進んだところで止まっている場合や極端に進行スピードが遅い場合は水深2.5mのストラクチャーの無いフラットボトムとして表示されてしまうのです。また、図のストラクチャーの実際の横幅が1mだとして、ボートの進行速度が遅ければ、横幅の長いストラクチャーの様に、進行速度が速ければ、横幅の短いストラクチャーの様に映し出されます。 |
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100kHz 400kHz 探知角が10度と狭く、水中の小さな変化・ストラクチャー構造を正確に分析したり、それに付いているバスを探し出すのに向いている。画面の映像と実際の水中の様子は比較的差異が少ない。しかし、ボートの直ぐ横にバスが居たとしても探知角の狭さ故に気づかない場合もあり得る。 200kHz 100と400の中間の性格を持ち、扱いやすく汎用性がある。 逆に言えば中途半端な性質を持っている。 魚探を一台だけ持つならこの周波数が良いかも知れない。 |