PROP TEST

PROPELLER MATCHING TEST    01.10.04
-TEST BOAT SPEC-

■トライトンTR20PDC
 YAMAHA V−MAX200 (2.6キャブ)
 DETWILER HYDRO JACK 6inch

■PROPELLER SPEC
 PREDATOR BEAST
 Blade 4
 Dia 13-3/4inch
 Pitch 25

■最高速データ
 メーター読み 80マイル/h
 GPS計測   72マイル/h

VITAL SPIRITスタッフの協力により、プロペラのマッチングテストを行いました。
ガソリン満タン・2名乗船・エレキ用バッテリー無しの状態でテストしています。

今回のテストは、あくまで現在利用中のペラとの比較をする為のもので、各プロペラの基本性能をテストしたものでは有りません。プロペラの性能は単純な数値で表現できるものではなく、ボートとのマッチング・セッティングによって大きく変化するものですので、その点を勘違いなさいませんようにご注意の上、お読み頂きたいと思います。
PREDATOR
J-CUP

Blade 4
Dia 13-3/4inch
Pitch 26

最高回転数  5900回転
メーター読み 約77マイル
GPS計測    69マイル
 プレデターにはイーグル、ビーストなどが有りますが、J-CUPと呼ばれるややカップが大きく反り上がったブレードをテストしてみた。ピッチも26で、現在利用中のプレデタービーストより大きいため、もしこのブレードを6000回転程度まで回す事が出来れば、立ちあがりは悪くなる可能性があるが、最高速はアップすることが予想されました。
 しかしながら、予想に反して立ちあがりも良く、低速から最高速域までマイルドな走りで無難なものでした。最高速はGPS計測で69マイルで、若干では有るが落ちてしまった。ただ、プレデタービーストよりもバウの浮き上がりが若干控え目で、直進性も良く非常にマイルドで、操縦性は格段にアップした。

 結果的にドライバーの技術に頼らずとも容易な高速走行が可能になったわけで、トータルな走行性能はアップしたと言っても良いかもしれない。しかし、一方で乗りこなす楽しさや体感速度は落ちるので、どちらのペラを選ぶかはオーナーの好み次第と言う事になりそう。
YAMAHA
Blade 3
Dia 14-1/2inch
Pitch 25

最高回転数  5800回転
メーター読み 約78マイル
GPS計測    70マイル
 立ちあがりよりも最高速のアップを期待して、ヤマハの3枚ブレードをテスト。ピッチは25であるが、直径を現在利用中の物より一回り大きい物でテストしてみた。
 結果、立ちあがりの悪さも見られず、低速から最高速までマイルドな走りで、最高速もGPS計測で70マイル出たわけだが、プレデタービーストに及ばなかった。走りの性質は上のブレードと良く似ていた。
Mercury Quicksilver TROPHY
Blade 4
Dia 13-3/4inch
Pitch 25

最高回転   6000回転
メーター読み 78マイル
GPS計測   71マイル
 現在利用中のプレデタービーストとブレード数・直径・ピッチ共に同じだが、ブレードのデザインが違う。
 結果の方は、走行フィーリングはかなりプレデタービーストに近かった。中速域での加速も良く、最高速域で暴れが出るので体感速度は速い。また、バウを持ち上げる力が強く、ビーストよりも若干持ち上がっている様に感じた。今回テストした3枚の中では最高速が出た。

総評
 今回のテストはヴァイタルスピリットスタッフの辻本・蒲生両氏の協力を得て実現した。経験豊富な二人に協力頂く事で、事前にテスト艇にマッチしそうなペラをセレクトして頂く事が出来、スムーズなテストを行う事が出来た。

 はじめて色々なプロペラをテストして見て、その走行フィーリングの違いに驚いた。アイドリング走行・後進・立ち上がり・低速〜高速域のフィーリングなど、どれをとっても違いが体感できるほどで、プロペラのデザイン・サイズの微妙な違いがボートの走行フィーリングに大きく影響を与える事が解かった。

 今回のテストはエンジン取り付け位置などは一切触らない簡略なものであったが、テストの煩雑さ・フィーリングの混迷を避けるため、あえてプロペラの交換だけに留めた。また機会が有れば、もう1歩踏みこんだテストを行って見たいと思う。

 今回掲載したデータは上記テストサンプルの組み合わせに限って認められる物で、ボートやセッティングにより大きく差があります。ご注意下さい。

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